model9000のブログ

更新履歴と雑記

樹海村

めちゃくちゃ犬鳴村みとけばよかったって心底後悔したわ。

→次の日にソッコーでレンタルして観た。友達と一緒に観にいって主にアレとかアレとかアレな感じとかを笑いながら語るのにぴったりなホラーだとおもったな!実際わたしもめっちゃ語ってしまった!

というわけで清水監督の村縛りシリーズ第二弾、「樹海村」です。

(まぁホラー映画なので)なかなかにグロいシーンがたくさん出てきますので苦手な方はご注意です。ちなみに死体を望んでいる方は沢山見られますよ! 呪い殺された凄惨な死に方オンパレード満漢全席です!!最高!!

 

ってなったので翌朝からバッチシ犬鳴村キメて、昼から我が母と新感染半島をキメる気だったんですが時間を間違えてしまって急遽「花束みたいな恋をした」を観ることになったんですけどまさか押井守が本人役ででてくるとはおもわなかった。(世代……違くね…?)

あと社会人になって忙しくなり、読まれなくなってしまった本のカットで、一瞬ちらっとゲームの王国が積まれているのに身がつまされてしまった。積んでる本やゲーム、消化しよう……!

 

※以下樹海村のネタバレがっつりしてますので注意

ホラーといえど、めっちゃ怖い!!だけじゃなくって土台には響と鳴の姉妹愛やどうしようもできない人の死にたいする清水監督が思っているもの悲しさなどがある気がする。

まぁでものっけからの謎音楽聞いた瞬間に「ああ~~❤清水監督~❤」ってなっちゃったのでキョンシーをまた観ます。樹海やってるからか知らんけどプライムで今公開してるんだよね。(また観た。やっぱり最高。同じ映画ばっかり観てしまう癖ほんと…)

 

姉妹役の、特に山田杏奈さん演じる天沢響ののっけの蟲愛ずる姫君感もたいへんよいのですが、國村隼は今回もいい味出してんですわ。いい台詞は全部國村隼

呪いのバリエーションが豊富で、ほんとにいつ誰が死ぬのか、注視してしまうからめちゃくちゃ怖かった! あと、さすが長年ホラーつくってきた矜持があってか、『じわ怖』の演出がすごくよかったな。犬鳴でも(視聴者だけにわかる)永遠に柱から飛び降りるアキナの演出も神がかってたけれど、今回はあの神経質なほどの拒絶を漂わせる塚地さんからの犬鳴村ででてきた少年からの指を拾ってからの……ああ…っ!思い返すだけでも最高だ……!っていうシーンとかあのナチュラルに指切り落とそうとしてるシーンとか……も、もう最高すぎる…!って感動で震えてた!!

 

☆呪いの正体

「母さんも僕も、人の心に呪われたっていうのか」というのは今をときめく呪いの物語、呪術廻戦の台詞ですが、天災と根本的に違うことは人を殺すその呪いは誰かを恨む人の心から生みだされたというものですね。呪いは見境なく人を殺す。呪いが生み出されることになった強烈な動機はあっても、その呪いはつくった人の意思すら超えて一人歩きをはじめる。人のつくったものって、例外はあってもだいたいみんなそう。

昔は死にたくない人間が樹海に追いやられて、

今は自ら死にたい人間が樹海に行く、

自分の事わかってくれない、……そういって死んでいった人間の想いはどこへいくんだろう?

 現代には……呪いはあるとはおもうけれど、オカルトな認識が関の山だとおもう。(わたしも霊感とかはない)だからそういった恨みや悲しみを伝えるために、物語に呪いが生まれたのかな。あるいは救われるために。物語には呪いというものがあって、死んだ人の無念や嘆きを伝えてくれる。罰も与えてくれる。でも人は死んだらそこまでだから、そこにある死体が元は人であったことを語っていくために、人が生みだしたものなのかもしれない。うまく言葉にできないな……。

 

わりと冒頭にでてくる台詞がずっと頭から離れないんだけど

「普通に挨拶して話して別れて……でも翌朝死んでんだよ」

まぁそうなんだよね。何気ない、あたりまえの台詞だとおもうけれど、友人と死に別れたわたしはすごく共感してしまったので、この台詞をこの映画とともにたびたび思い出すんだとおもうな。