model9000のブログ

更新履歴と雑記

わたしの友達の話

センシティブでプライべートな話。

わたしの中高時代の友達が亡くなりました。

自分のために大事な友達のことを残しておこうとおもいます。

 

友達とは中学の部活動で知り合って、そこからお互いに漫画好きだってことを知って、仲良くなった。中高6年間部活も一緒。わたし達はずっと顔つきあわせて絵を描いて、学校が終わったら手ブロに絵をあげる学生時代を過ごしてた。ただわたしは文章を書くのも好きだったから、だんだん絵をあげる頻度は減ってしまって、手ブロにも顔をみせなくなってしまった。でも数年に一度はのぞいてた。そこにはいつでも友達がいたから。

 

今年の3月か4月くらいに、久々に手ブロを覗いてびっくりした。

 

推しのイラストがある!!!!!友達はダンキラにハマっていた!!しかも推し被り!!光国推しだ!!

 

多分期間的にリリース直後くらいにハマってたのかな。ゴールドクラブの絵があった。

 

うわ〜〜〜!!!大好きな友達の絵柄で描かれてる推しかわいい〜〜!!!

 

って叫んでもうハート爆撃してメッセージまで送った。わたしもいまダンキラにハマってるんだ!!大好きな友達の絵で推しが見れて嬉しい!!ありがとう!!

 

その時更新止まってたから、返事は期待してなかった。けどあった。みてくれてハートいっぱい押してくれてありがとう嬉しかったよ、って。それをみてわたしもすごく嬉しかった。コロナ収束したらご飯食べに行こうねって送った。返信はなかったけれど、元気にしてくれてるだけで嬉しかった。ほんとうに。実際は元気じゃなかったわけだけど。

それが最後だった。

 

わたしと半年前にご飯食べに行く約束をしていたらしかったので…ってご家族様から連絡がきた。返信送ったのみてくれてて嬉しかった。もしかしたらわたしの絵もみてくれてたかもしれない。あとわたしは思ったことすぐ言っちゃうから「大好きな友達が描いた推しが可愛すぎて職場の休憩時間中ずっと見つめてにやにやしてた」のツイートみてたかも知れん。いや見といてほしい。わたしは君の絵が大好きだったよ。ほんとだよ。めちゃくちゃ嬉しかったんだよ。絵や文章をやめていく人も決して少なくはないのに、ずっと絵を描くのを好きでいてくれてありがとうっておもったんだよ。

 

手ブロ見返してた。やっぱ絵がうめぇ。好きだ。

 

わたしは君と話すのが楽しすぎて、何時間も家に帰らず喋ってた。高校の分かれ道だった歩道橋のうえで車が通り過ぎるのを外が真っ暗になるまで眺めていたことを思い出す。

わたしと一緒にヘタリアハマってくれてありがとう。今思えば部活せずに延々絵描きまくってたよな。普通にあかんかったよなアレ。大富豪とかでめっちゃ遊んでたよな。パスするとき「パスター!!」って叫びたい衝動に今でもかられる。

わたしの好きな幻想水滸伝をプレイしてくれてありがとう。オススメしてくれたFF8FF9もクリアできてないけどそのふたつを思い出すときいつも君の顔が浮かんで(やば…ソフト返さなきゃ…)って焦る。ちなみにわたしの手元に幻想水滸伝が戻ってきたか覚えてない。

わたしと一緒にガンダム00観に行ってくれてありがとう。グラハム好きだったわたしが映画館でクソ号泣して「隣でめちゃくちゃ泣いてるから逆に涙引っ込んだわ…」って感動を奪ってしまってごめん。今でもよくやる。

わたしと一緒にまどマギの最終回を見るために夜更かしして、絵チャ待機してたけど結局放送めちゃくちゃ待ったよな。時々絵茶に付き合ってくれて本当にありがとう。

わたしが遊戯王の超融合でパラドックスが負けて破壊されちゃって泣いてたときも、君はマクロス映画みてアルト君が遠くにいってしまったメールが来て、二人でお通夜したよな。わたしはそれを律儀に日記に書いているから覚えているんだ。

わたしがおねだりしたから遊戯王のキャラいっぱい描いてくれてありがとう。誕生日に未来組描いてくれてありがとう。髪型どうなってるの…?っていいながら全員描いてくれたの愛でしかなくってほんとに最高だ。

光国描いてくれてありがとう。チーズケーキを食べてるところも満面の笑顔もほんとに可愛くてまじで職場でにやにやがとまらなかった。創真はセクシーだしアゲハ様綺麗だしノエルくんも美しいよ。あの頃みたいに一緒にハマってお喋りしたかったな。遅くなってごめんな。いなくなるまで自分の状況を教えなかったの、強くて優しくて引っ込み思案な君らしいよな。

 

それに比べてわたしは弱い。なにかしてないと落ち着かないからこれ書いてる。ふとした瞬間に発作みたいに声あげて泣いてしまう。ほんとに早すぎる。ってか若すぎるでしょ。なんでなんだろう。なんでわたしは香典書いてんだろう。送り出すための常識も服もなんも自分の中になくって笑ってもた。目がかすんでるなっておもって泣きすぎると目がかすむんだって気づきを得たようにみえて、実際はただ涙でコンタクトレンズが汚れてるだけらしかった。わろた。

なんか全部かすんで夢になったらいいのに。

絵を残しておいてくれてありがとう。とりまめっちゃ保存した。君の絵は君に似て優しくて儚い。

 

お通夜終わった。

メッセージ送ってよかったな。悲しませるからと周囲に自分の死は知らせたくないと言った君がわたしに最後に会いたいといってたのをご家族の皆様から聞いた。その言葉でお別れに参列することができた。ありがとう。

好きな人、好きなものには好きだということはできるだけ伝えているけれど、あらためてそのスタンスは崩さないでおこうとおもいました。

 

今日はたくさん泣いたので、明日になったらもう大丈夫だとおもいます。

 

 

朝起きたらぜんぜん大丈夫じゃなくてわろた。

仕事してたけど無理すぎてトイレに逃避した。学生時代からトイレ逃避する癖あるんだけどあの子はとても優しいのでわたしのことを気遣って暫くしてから様子を見に来てくれた。当たり前だけど今日はあの子は来なかった。わたしが泣いてる間にあの子は焼かれて骨になった。もういない。

お昼ご飯を前にして食べることが大好きだったあの子のことを思うと罪悪感があって食べる気はしなかった。でもこういうとき従うべきなのは心より体の欲求だとわかっていたから食べることができた。仮眠もした。睡眠は脳の老廃物を取り除いてくれるらしいので幾分か気持ちは楽になった。こういったメカニズムを体験すると人間は基本的に化学反応で動く生物なんだとおもう。

寝ているとき夢は見なかった。

物語というのは自分に都合のいい夢を見る機能だとおもう。だから覚えていないけど、わたしは夢の中であの子と楽しい時間を過ごしたから、寝起きはすっきりと目覚めることができたのだと考えることにした。ぶっちゃけ寝たら普通に元気になった。家に帰って一人になった瞬間に泣いた。でも感情の振り幅がだんだん狭くなっていってる気がする。三寒四温みたいだなっておもった。

あと睡眠ってめちゃくちゃ脳に効くんだなって感動するとともにびびった。餓死よりもはやく不眠で死ぬというのはこういうことかとおもった。わたしのまわりの人達がぐっすりと眠れますようにとおもわず祈った。わたしも寝ます。

 

夜になると無性に悲しい。

気が紛れるかとおもって大学時代のグループのリモート通話参加してみたけど最近あったちょっと悲しい話の流れで「友達が死んだんだよ」ってぶちまけられたら楽だったのかな。言わなかったけど。ずっとテンションがカラ回ってるのがわかったし余計な失言もした。会話するのはまだよくないな。少しでも思いだすと息がつまる。

 

朝もきつい。

涙っていう蛇口を捻って悲しいという器に注ぎ込んでそれが溢れていくみたい。わたしは器が小さいからすぐダメになる。器が深くなればいいのに。どうやったら悲しみを深く溜め込んでおけるんだろう。ってか多分これは昨日の我慢した分を引き摺ってる。二度寝したらまだマシになるかな。どうだろう。

なおらないな…。

 

悲しみの持続期間は5日間だそう。そしてそれは感情の中で一番長く心の中に居座るものらしい。憎しみはその半分くらいの時間続いて、喜びはさらにその半分くらい。もしかしたら人はいつも悲しみの中にいて、その中で喜びを探しながら生きているのかもしれない。

わたしは普通になれているかな。