SEKIROプレイレポ③~有死之榮 無生之辱~
マイネェェェーーム!!!イズ!ギョーーーーーブマサタカ!オニワァァァアア!!!!!
あかん何回聞いても笑ってしまう。(英語版鬼形部の名乗り)
まぼろしお蝶が倒せなくて、煮詰まった感があるので「俺の未熟な故だ……修行にいくぞ!!」と源光国ばりの気合をいれてマップを最初から辿ってたんですが新しい道を発見しちゃった。そんな崖下に道があるなんてわからないよぉ!
というわけで崖を下って、白い大蛇の左目をブチ抜き(狼容赦ねえな)、進んだ先に大手門を発見。そこで第一のボス、鬼形部こと鬼庭形部雅孝と戦って辛勝。先へ進んで、暴れる火牛を制し、ついに葦名のピーチ姫こと九郎さまが囚われている葦名城へと辿りつきました。
あとSEKIROは雑魚が強い。アホほど強い。
刃を交わし、雅孝は悟った。
この目の前の男は、すべてを失っている。片腕も、誇りも、守るべき主も。飢えた狼よりも獰猛で残忍。怨嗟の土に芽生え、血の雨で育ったかのような昏い眼が、雅孝の命を奪おうと隙を狙っている。
この忍びは、ただ命を盗る。手に持つものは刀しかあらず、それは人を殺すことしかできぬからだ。それは過去、物盗りであった雅孝の過去を呼び覚ました。食を盗り、金を盗り、国を盗り、命を盗る。真に単純明快な理の方が、雅孝の天質に好く馴染む。
だから大手門は、鬼形部の命で閂をかけられているのだ。
「まだ、立つか……」
剛腕に任せて吹き飛ばした忍びの身体が地面に跳ね、堕ち、肉体が再び立ち上がる。濡れた刃が、好戦的な光を帯びていた。その剣光に似たかんばせの男を、雅孝はもう一人知っている。
斬るか斬られるか。その攻防に意味を、荷を、与えた男。
「弦一郎は、荷を背負いすぎておる」
愛馬である鬼鹿毛が応えるように嘶く。そういう雅孝にも、一心に召し抱えられ国と共に歩みはじめてから己の命以外を背負う理由が出来てしまっていた。これでは弦一郎のことをちっとも笑えぬ。
「お主も、その一つと見えるわ」
奪うか奪われるか。
闘いとは、元来それしかなかった。
「参る」
絡繰り義手が繰り出される。咄嗟に体が反応して弾く。愛馬が嘶いた。尾を掴み、忍びは野生の狼のように、真っ直ぐ跳躍。
一閃。
「……御免」
忍びの刃が、胸を刺し貫いていた。
鬼形部を倒すと得られる戦いの残滓の説明が、ほんとにこれひとつでスピンオフできそうなくらいに詰まっている……。
『鬼形部は、葦名に名を轟かす賊の頭目であった。
だが一心に破れ、その強さに惚れ込み、賊党ごと召抱えられた。
その後、葦名弦一郎の傳役まで務めた。』
傳役(ふやく)というのは、言うなれば世話係だそう。だから一心からの信頼も非常に厚かったのは想像に難くありませんが、とどめを刺されるときまでも弦一郎の名を呟いて「済まぬ」と詫び、愛馬「鬼鹿毛」に看取られて死ぬ……。
しかも、「若様」や「弦一郎様」の敬称でもなく「弦一郎」と呼び捨てなんですよね。う、うわ……気になる……どうして……呼び捨て……一心は祖父らしいから、もしかして父親代わりをしていたのだろうか……。
わりと戦闘中でもたくさん喋ってくれるからか、形部のバックボーンにガンガン深みが与えられてこれが……これが天下のフロムのゲームの底力……!いやー楽しい。100回くらい死んでるけど。まだまだ死ぬぞ。
あとは、仏師に酒を振る舞ったり、賊から情報を買ったり、エマと九郎様の幻影の残滓が情報とれたりして、その情報を繋げていくのが楽しい……。
仏師はやっぱり隻腕の忍びで、絡繰り義手はエマの師である道玄がつくったものだとか。あと狼の姿をみて隻腕の忍び……!って嬉しそうにした天狗とも関わり合いがありそう。
天狗かっこいいなあ……。
そろそろ第一関門となる弦一郎様との戦いだ……が、がんばるぞい……。